ishutoの日記

不定期にはなるかもしれませんがいろんな内容について書いていきたいと思います。

超伝導現象とは

 今回は超伝導現象についてわかりやすく説明していきます。

 

 超伝導現象は水銀,鉛,ニオブなど金属や合金の多くのものは液体ヘリウムの温度付近(-269℃)付近においてこの現象を示します。

 

 超伝導状態では,電気抵抗が限りなく0に近づくため閉回路に流れる超伝導状態は減衰することなくいつまでも流れ続けることが可能となります。

 これを利用しようとしている例としてはリニアモーターカー超伝導体を使った送電線です。これらが実用化されれば最小のエネルギーが失われることがないため(熱などとして外に出ていかない)無損失で環境にやさしいものとなります。

 超伝導体に電流を流すと実験がこれまで多く行われてきていますが,いったん流れると1年以上にわたって流れ続けることが確認されています。詳しい検討結果では少なくとも10億年は流れ続けることが可能ではないかという見解がなされていて,いわゆるこれを「永久電流」といいます。

 

次に完全反磁性について説明します。

 

磁石の周囲の空間には,N極からS極に磁力線が走っています。磁石の近くに超伝導体でない物質を置くと,物質の種類にもよりますが物質中を磁力線は通っています。しかし,超伝導体のときには磁力線は超伝導体の中に侵入することはできず,超伝導体を避けて走ります。これを「マイスナー効果」といいます。